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今月の健康コラム

風しんに気をつけましょう

2013年4月1日

昨年に続き、今年も関東を中心に風しんが流行しています。予防接種を受けていない方は、早めに医療機関を受診しましょう。

風しんとは

風しんは、風しんウイルスに感染して発症する病気です。せきやくしゃみなどの飛沫によって感染します。時期的には春先から初夏にかけて流行しやすく、潜伏期間は2~3週間です。主な症状は発疹、発熱、リンパ節の腫れなどで、はしかに似ているため、三日ばしかと呼ばれることもあります。発症すると、まず耳の後ろや首などのリンパ節が腫れ、赤い発疹が顔や耳の後ろに表れて、全身に広がります。かゆみはほとんどありません。また高熱が出ることもあります。

風しんにかかったら

風しんの症状は、大抵1~4日でおさまりますが、ごくまれに脳炎や血小板減少性紫斑病などの合併症が起こるので、早めに医療機関を受診しましょう。熱が出ている間はしっかり水分を補給して、暖かい場所で安静にし、氷枕や冷却ジェルなどで頭を冷やしてください。熱が下がっても発疹が消えるまでは人にうつすかもしれないので、外出は控えるようにしましょう。
また、妊娠初期の女性が風しんウイルスに感染すると、難聴や心疾患、白内障、精神運動発達遅滞など先天性風疹症候群の子どもが生まれる可能性があります。妊娠を考えている女性や家族は、早めに予防接種を受け、接種後3ヶ月間は妊娠を避けるようにしてください。

風しんの予防接種

現在風しん単独の予防接種は数が限られているため、定期接種に指定されている麻しん風しん混合(MR)の予防接種を受けましょう。1歳児と小学校入学前の児童は多くの自治体で無料で受けることができます。大人も自費で受けることができますが、大人の予防接種を行っているか、常にワクチンを置いているかなど、一度電話などで医療機関に確認しましょう。予約が必要な場合もあります。

風しんは子どもだけの病気ではありません

一昔前の風しんといえば、幼稚園や小学校低学年の児童がかかる病気でしたが、最近は成人男性の発症が多く、30代から50代前半の男性の5人に1人が風しんの免疫を持っていないことが分かっています。大人がかかると発熱や発疹の期間が長く、関節痛もひどくなり、1週間以上休まなければならない場合もあります。自分のためにも、ほかの人にうつさないためにも、予防接種は受けておきましょう。

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