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今月の健康コラム

乾燥肌の予防・対策

2014年2月3日

気温や湿度が低くなる冬は、「乾燥肌」でかゆみや湿疹などに悩まされていませんか? 「ただの肌荒れ」と軽く考えず、早めの予防・対策で健康的な肌を維持しましょう。

乾燥肌の症状とケア

乾燥肌は、皮膚の水分や皮脂が減少することで、肌がカサカサしたり、ひび割れたり、粉をふいたような状態になることをいい、大抵かゆみや湿疹を伴います。特に乾燥肌の症状が出やすいのが、「手」「かかと」「すね」の3つです。

洗う回数が多いため、「濡れる」「乾く」を繰り返しているうちに皮脂が失われてしまい、手荒れが起きます。
予防法:できるだけ手を濡らさないよう、洗い物をする場合などは、手袋を着用しましょう。
かかと 角層が厚いため、皮膚が硬くなり、ひび割れが起こりやすい部位です。歩くときに力がかかるため、一度ひび割れが起こると治るのに時間がかかります。
予防法:保湿クリームを塗りにくい部位ですが、お風呂上がりなどにつけて、すぐに靴下を履くと効果が高まります。
すね 皮脂が出にくい部位のため、すぐに自然乾燥し、肌がカサカサしたり、粉をふいたような状態になります。ひどいときはひび割れが起きます。
予防法:乾燥に気付いたら、保湿クリームなどで早めに予防しましょう。

乾燥肌の原因

乾燥肌の原因には、環境によるものと、生活習慣によるものがあります。

環境

  • 空気の乾燥(湿度の低下)
  • 寒さとそれに伴う血行不良

生活習慣

  • 肌の洗い過ぎ
  • 不規則な生活
  • 喫煙
  • 寝不足 など

その他

  • 加齢に伴う肌の保湿力の低下

乾燥肌にならないために

部屋を乾燥させない 暖房を使用するときは、加湿器などを併用し、部屋の湿度を上げるようにしましょう。
また、暖房の風が体に直接当たらないようにしましょう。
肌の洗い過ぎに注意 肌を洗うときはぬるめのお湯で、やさしく洗いましょう。湯の温度が高過ぎたり、肌を強く擦り過ぎると皮脂まで落としてしまい、乾燥させる原因となります。また、石けんやボディソープは肌にやさしい弱酸性がおすすめです。
生活習慣を見直す 適度な運動、バランスの良い食事、規則正しい生活を心がけましょう。特に寝不足や喫煙は肌荒れの原因になるので極力避けましょう。
早めに保湿ケアを行う 保湿ケアは、肌の乾燥に気付いたらすぐに始めましょう。入浴後など、肌に潤いが残っている間に、保湿効果のあるクリームを塗るだけです。クリームは、種類によって成分や効能が異なるため、自分の肌の症状に合ったものを選んでください。

乾燥肌をただの「肌荒れ」と思って肌のケアを怠っていると、症状を悪化させるケースもあります。ひび割れがひどくなって出血したり、肌を掻き過ぎて炎症を起こした場合は、すぐに皮膚科など専門の医療機関を受診しましょう。

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