2014年4月3日
4月に新入生や新社会人となったものの、新しい学校や職場環境についていくことができず、ストレスから5月頃心身にさまざまな不調があらわれることの総称を「五月病」といいます。最近では6月に症状があらわれることもあるため、「六月病」とも呼ばれています。正式な病名でいうと「適応障害」に当たり、ストレスの原因を遠ざけることで症状が改善するケースが多くみられます。
症状は多岐にわたり、大きくわけて精神的なものと肉体的なものがあります。
「五月病」の主な症状
精神的な不調 | 肉体的な不調 |
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・抑うつ気分になる ・不安、怒り、焦りなどを感じる ・緊張する ・イライラする ・無気力になる ・判断力や思考力が低下する ・集中力が低下する |
・肩こりや頭痛が起きる ・便秘、下痢、腹痛などお腹の調子が悪くなる ・疲労感、倦怠感がとれない ・食欲が低下する ・睡眠障害になる ・めまいや吐き気、動悸などが起きる ・朝起きることができない |
肉体的な不調などは他の病気でも起こりうる症状ですが、原因がわからず、症状が改善しない場合は五月病にかかっている可能性があります。症状が長引くと悪化し、うつ病になる危険性が高くなるので、早めに専門の医療機関を受診しましょう。
いきなり心療内科や精神科などに抵抗がある方は、まずはかかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。
身体の不調が5月や6月にあらわれることが多いのは、4月からの新生活に必死でついていこうとした結果、疲れやストレスがたまり不調があらわれるようになるのがちょうどこの頃になるためです。新生活がスタートした時点で、意識してストレスをためない生活をすることが大切です。
ストレスをためないために