2018年3月2日
あごは微妙に入り組んだ形と複雑な機能をもっています。あごには筋肉と関節と神経が集中し、下のあごを支えています。食事をしたり話をしたりすると連動して動き、あごの関節やその周囲が何らかの原因で痛みを感じたり動きにくくなることを顎関節症といいます。
顎関節症の代表的な症状は、あごが痛む「顎関節痛」、口が開かない「開口障害」、あごを動かすと音がする「顎関節雑音」です。この3つのうち1つ以上の症状がみられれば、顎関節症の可能性があります。また、肩こり、腕や指のしびれ、頭痛、耳や鼻の不快感など全身に症状が現れることもあります。
● 顎関節症の症状
● その他の全身症状
顎関節症の原因は、あごに悪い癖、姿勢の悪さ、噛み合わせの問題、精神的ストレス、外傷といろいろ考えられます。中でも、歯の噛み合わせの異常による場合が多くみられます。また、複数の原因が組み合わさって症状に現れる場合が多いです。
● 一般的な原因
顎関節症の予防は、原因を取り除くことが必要になります。
発症と回復を繰り返す軽度の症状が多いので、まずは、日ごろの悪い癖を正したり噛み合わせの治療をするなど、あごへの負担が軽減するように意識しましょう。
顎関節や筋に痛みがある場合は、安静にすることが大切です。さらに、症状を悪化させないためにも、大口を開けたり、あごの使い過ぎに注意しましょう。
食事は、あごに負担のかかる硬いものは避け、やわらかいものをとりましょう。
顎関節症の多くは適切な対処で日常生活に支障をきたすことがない状態にもっていけるものです。生活習慣の改善もひとつの予防法です。
あごの不快感や痛みなど症状があるときは、無理をせずかかりつけ医に相談しましょう。