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今月の健康コラム

日焼けから肌を守りましょう

2011年8月26日

日差しが強くなり、日焼け対策が欠かせない季節となりました。しかし、日焼けによる肌へのダメージや紫外線がなぜ肌に良くないかについて、きちんと理解している方は少ないのではないでしょうか。日焼けに関する正しい知識を身につけ、紫外線から肌を守りましょう。

日焼けの種類は

太陽光に含まれる紫外線には体内でビタミンDをつくる働きがあるため、以前は日光浴が体に良いとされていました。しかし、近年では1日15分ほど日光を浴びれば必要なビタミンDが生成されることがわかり、逆に紫外線を過剰に浴びることによる健康への影響が懸念されています。
日焼けには、肌が赤くなる「サンバーン」と、肌が黒くなる「サンタン」の2種類があり、通常、サンバーンからサンタンへと移行します。
サンバーンは、紫外線によって皮膚に化学物質が生成され、血管が膨張することで肌が赤くなります。サンタンは、メラニン色素が合成され、皮膚が褐色化することで肌が黒くなります。通常は紫外線にあたって8~24時間でサンバーンの症状が現れ、2~3日後にサンバーンが消失するとサンタンが起こります。

日焼けによる肌や体への影響

日焼けは、医学的には「日光皮膚炎」と呼ばれ、日光、特に紫外線による熱傷(やけど)の一種とされています。
日焼けをすると、ひりひりした痛みやほてりなどが起こりますが、サンバーン状態が悪化すると、水ぶくれやむくみを発症し、痛みがひどくなる場合もあります。
また、紫外線は肌の老化を早め、しわやしみ、たるみの原因にもなります。紫外線を浴びる時間が長いほど、皮膚がんを発症する可能性が高まるともいわれています。
日焼けによる影響は皮膚の症状だけでなく、頭痛や発熱、吐き気などの全身症状を起こす場合もあるため注意が必要です。

日焼けの予防方法と応急処置

日焼け対策で一番有効なのは、帽子や日傘、サングラスなどで肌にあたる紫外線量を減らすことです。衣服や帽子は濃い色のものを選ぶと、紫外線カット効果が高まります。また、午前10時から午後2時のもっとも日差しの強い時間帯は、できるだけ直射日光にあたらないようにしましょう。日焼け止めクリームを使用する場合は、使用方法や分量を守り、日常生活ではSPF20、PA++までのもの、海に行ったときや長時間の屋外スポーツをするときは、SPF40-50、PA+++のものを使用することをおすすめします。

少し難しい言葉がでてきましたが、SPF、PAは日焼けを防ぐ指数で数値が高いか+が多いほど、日焼けを防ぐ効果があると考えてください。また、こまめに塗り直すことが大切です。

日焼けをしてしまったら、できるだけ早いうちに濡れタオルや氷などで冷やしましょう。皮膚へのダメージを最小限に抑え、痛みをやわらげる効果があります。水ぶくれができてしまった場合は、清潔なガーゼで保護し、病院で治療を受けるようにしましょう。

日焼けをした肌は非常に弱い状態になっているため、普段は問題ない刺激にも大きな影響を受けてしまいます。そのため、日焼けした場所に化粧品を塗ると、症状を悪化させる原因となります。衣服の脱着や熱いお風呂にも注意が必要です。また、日焼けが治るまでは、極力日光を避けるようにしましょう。

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