2011年10月6日
健康診断(健診)は、病気の早期発見・治療を目的に健康状態をチェックします。日々のくらしの中では見つかりにくい病気の早期発見、早期治療には、1回だけでなく定期的に健診を受けることが重要です。1年に1回、地域や職場で行われる定期健診は必ず受けるようにしましょう。自覚症状がなくとも、重大な病気が潜んでいる可能性もあります。
また、検診は特定の疾病や異常の早期発見を目的にして行われています。特にがんは早期発見が早期治療につながります。千葉市でも各種がん検診を行っているので、気になる方は受けてみましょう。
ただし、健診では特定の臓器を詳しく検査したり、精密検査を行うことはできません。身体に異常を感じたり、気になる症状がある場合は、個別に医療機関を受診し、専門医の診察を受けることをお勧めいたします。
●関連ページ : 検診・健診のお知らせ
生活習慣の変化に伴い、生活習慣病にかかる人が増加しています。生活習慣病といってもさまざまですが、心筋梗塞や狭心症、脳卒中、糖尿病などはどれも命にかかわる重い病気です。生活習慣病の前段階として、内臓脂肪型肥満による高血圧、高血糖、脂質異常(高脂血症)などがあります。いわゆるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)です。
平成20年4月より、40歳から74歳のすべての方を対象に、このメタボリックシンドロームに着目した生活習慣病を予防するための特定健康診査(特定健診)と特定保健指導の実施が義務づけられました。
この特定健診では、血圧測定や尿検査、脂質検査、血糖検査、腹囲測定などが行われます。健診後、メタボリックシンドロームまたはその予備群と診断された方には、生活習慣を改善できるよう、特定保健指導を実施しています。
※千葉市で実施されている特定健康診査・保健指導についてはこちらをご覧ください。
病気はある日突然発症するものではありません。自覚症状がないまま進行しているケースがほとんどです。定期的に健診を受け、病気を引き起こす可能性のある要因を早めに発見、予防することが大切です。また、健診は健康への意識を高め、生活習慣を見直す良い機会にもなります。積極的に受けるようにしましょう。