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今月の健康コラム

インフルエンザは早めの予防を

2011年12月6日

千葉でもあちこちで紅葉がみられる時期、山や温泉に出かける人も多いのではないでしょうか。かぜやインフルエンザが流行し始める時期でもありますので、外出の際は特に、体調管理に気をつけましょう。

かぜとインフルエンザの違いとは

かぜやインフルエンザは、気温が下がり、空気が乾燥しはじめると多くなる病気です。のどの痛みやせき、鼻水、寒気など似た症状がありますが、かかったときは、違いを見極めて対応することが大切です。

かぜは、鼻やのど、気管といった呼吸器に、ウイルスなどさまざまな病原体が感染して起こります。インフルエンザは、インフルエンザウイルスにより引き起されるもので、より症状が重く、短期間に流行します。

では、症状にはどのような違いがみられるのでしょうか。かぜは、鼻水、くしゃみ、咳、咽頭痛など局所症状にとどまり、発熱があっても37-38度程度と軽度のことが多いのが特徴です。一方、インフルエンザは40度前後の発熱と、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身の倦怠感などの症状が突然あらわれることが多いです。

特に、インフルエンザを2日以上放置してしまうと、薬が効かなくなることがありますので、少しでも疑われるときは必ず医師の診断を受けてください。また、乳幼児がインフルエンザにかかった場合、熱が高いからといって、自己判断で市販の解熱剤を服用させると、脳炎などを引き起こしてしまうケースもありますので十分注意しましょう。

インフルエンザは予防接種が何よりの対策

一般のかぜの場合、日頃からうがい・手洗いをする、睡眠や栄養をじゅうぶんに取る、加湿器で部屋の湿度を保つなど、症状が重くなければ普段の生活のなかで予防・対策できます。

一方、インフルエンザは早めのワクチン接種が一番の予防法になります。ワクチンを接種しておけば、例え感染しても重篤化を防ぐことができます。ワクチンは接種して約2週間後から効果をあらわしますので、流行のピークを迎える12月より前に接種することをおすすめします。

特に、高齢者の場合、肺炎を併発したり、持病を悪化させたりして重篤になり、最悪の場合は死に至ることもありますので、積極的にワクチン接種を受けましょう。

●図:インフルエンザの予防の基本 (出典:厚生労働省ホームページ)

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