2013年6月3日
片頭痛は、脈拍に合わせて「ズキンズキン」と頭痛の発作が起きる病気です。脳血管の収縮と拡張により起こると考えられていますが、原因は解明されていません。
痛む箇所は病名の通り頭の片側が多いといわれていますが、両側が同時に痛くなったり、痛みの箇所が左右入れ替わることもあります。頭痛の頻度は月に1~2回程度の方もいれば、週に1~2回の方までさまざまです。階段の昇り降りや運動で痛みが強くなったり、時には吐き気や嘔吐を伴うなど、生活に支障をきたすこともあります。
人によっては頭痛が起こる前にキラキラした光が見えたり、脱力感や手足のしびれなどがあらわれる場合もあります。男性よりも女性に多く、特に若い世代から中年の女性に多いといわれています。
かぜや二日酔いなどの思い当たる原因もなく、頻繁に頭痛が起きるときは、自己判断で薬局で買った薬を飲んだりせず、まずは神経内科や脳神経外科、頭痛外来など、専門の医療機関を受診して、「片頭痛」なのかどうかを診断してもらいましょう。頭痛のつらさを軽減できますし、単なる頭痛だと思っていても脳の病気が潜んでいる場合もあります。
治療を続けても改善されない場合は、ストレスなど精神的なことが原因の可能性もあります。心療内科や精神科の受診を検討してみましょう。
片頭痛を起こす原因となる要素は、精神的な問題や飲食物、空腹、気候や環境の変化、睡眠状態などさまざまですが、原因によっては日常生活のちょっとした工夫で片頭痛を予防することができます。