2013年8月1日
冷房の使用し過ぎで体の体温調整機能に変調が起こり、自律神経の失調から体にさまざまな悪影響が出ることを、総称して「冷房病」といいます。
人の体には体温調節機能が備わっています。暑いときには汗をかいたり血管を拡張させたりして、体内の熱を外に出そうとします。逆に寒いときには血管を収縮させて体温が下がるのを防いでくれます。この機能を司っているのが自律神経です。
ところが暑い屋外と冷房の効いた部屋の出入りを繰り返したり、冷房の効いた部屋に長時間居続けたりすると、自律神経の機能が低下してしまいます。このため、体温調節がうまくできなくなり、汗をかきにくくなります。汗をかかないと体内に疲労物質がたまり、体のだるさや疲れ、足腰の冷え、肩こり、頭痛、腹痛、下痢などの不快な症状が起こるのです。
冷房病は女性に多く見られます。女性は男性に比べて筋肉が少なく、基礎代謝量や体温を上昇させる機能が低いことから、体が冷えると元に戻りにくいといわれています。また、女性は夏になるとノースリーブやミニスカートなどで肌を露出する機会が多くなり、体を冷やしがちです。さらに、体を締め付ける下着やハイヒールなどで血液の流れを妨げてしまいます。できるだけ体を冷やさず、締め付けない服装を心掛けましょう。
男性も安心はできません。冷えには強いと過信して何も対策をとらないでいると体調を崩すケースもあります。予防策をとり、冷房病を防ぎましょう。