2013年12月4日
低温やけどは、体温より少しあたたかい「ちょうどよい」と感じる程度の熱源に、長時間触れていることで起こるやけどです。冬場は主に45度前後から60度で体をあたためる暖房グッズで低温やけどを負う人が増えています。
普通のやけどのように熱さや痛みをあまり感じないため、「大したことがない」と思われがちですが、熱源との接触時間が長いため、見た目や痛みに反して皮膚の深いところまで損傷していることがあります。このため、普通のやけどよりも治りにくく、重症の場合、治癒するまで長期間かかることもあります。低温やけどを疑ったときは、早めに医療機関を受診しましょう。
「低温やけど」の怖いところは、本人が気付かないままやけどが進行してしまうことです。
高齢者や乳幼児などの皮膚感覚が弱い人、神経障害が進行すると皮膚感覚が鈍ってくる糖尿病患者などは、暖房グッズに長時間触れていても気付かない場合があります。
このような場合、周囲の人が暖房グッズの位置や使用時間を考え、注意するようにしましょう。