2013年11月1日
RSウイルス感染症は、RS(respiratory syncytial)というウイルスが原因で発症します。冬季に流行し、乳幼児間で感染します。症状は風邪に似ており、咳、鼻水、咽頭痛、頭痛、倦怠感、発熱など。多くの場合は軽症ですみますが、1歳未満(特に6カ月未満)の乳児や、心肺に基礎疾患をもつ小児、早産児が感染すると、呼吸困難などの重篤な呼吸器疾患を引き起こすおそれがあります。また、初めての感染の場合は、感染した乳幼児の25~40%に気管支炎や肺炎の兆候が出ることがわかっています。呼吸が速い、息苦しそうといった様子が見られたら早めに受診してください。
RSウイルス感染症の症状は、2日から7日間の潜伏期間の後に現れます。現在のところウイルスに対する特効薬はなく、症状を緩和させるなどの治療が行われます。
流行の時期は、10月から5月頃まで。くしゃみの飛沫を吸い込んだり、手指を介し目や口に接触して感染するので、普段から手洗いやマスクの着用などの予防対策を心がけましょう。