2014年11月4日
ノロウイルスは、胃腸炎、食中毒の原因のウイルスとして知られています。
ノロウイルス感染症は、ノロウイルスが手指や食品・食器などを介して、経口感染し、腸管でウイルスが増殖し、嘔吐、下痢などを起こします。秋から冬、春先に発生者が多くなり、その多くの場合、数日の経過で自然に回復するといわれていますが、免疫力の弱い子どもやお年寄りなどは重症化する場合があります。
ノロウイルス感染症の主な症状は、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などがあり、発熱は軽度です。通常、このような症状が2、3日続くと、治癒します。また人によっては感染しても発症しない場合や風邪のような症状の場合もあります。ノロウイルスの潜伏期間(感染から発症までの時間)は、24~48時間です。
ノロウイルス感染症の主な原因は、経口感染になります。経口感染とは、ウイルスが付着した飲食物などを摂取し、感染することです。また、感染者の吐物や糞便から人の手などを介して二次感染することもあります。
ノロウイルス感染症の主な原因例 | |
飲食物から の感染 |
・汚染された水や食材を消毒が不十分なまま摂取した場合 |
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患者から の感染 |
・感染した患者のノロウイルスを含む糞便や吐物を処理したとき、不十分な手洗いのまま調理したものを食べた場合など、人の手などを介して二次感染する場合
・家庭や共同生活施設など、人が接触することが多い場所で、人から人に飛沫感染などで直接感染する場合
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現在、ノロウイルスに効果がある抗ウイルス剤はありません。通常では、対症療法が行われます。ノロウイルスにかかりにくくするためにも、きちんと予防をしていきましょう。
異変を感じた場合は、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。