2015年3月4日
にきびは「病気ではない」といわれることもありますが、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚病の一つです。皮脂が毛穴に詰まることによって発症し、そのまま放置しておくと毛穴の中でアクネ菌(にきび菌)※1が増殖し、にきびの状態が悪化していきます。
にきびの状態は大きく分けて5つあります。
※1:アクネ菌 … 常在菌(通常は害を持たない人体に生息する細菌)の一つ。皮脂を食べて生きている。増殖すると炎症反応などを起こす。
微小面ぽう | 毛穴が狭くなり皮脂が詰まり始めている状態。目には見えない。 |
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面ぽう 白にきび | 毛穴が詰まりアクネ菌が増殖し始めている状態。炎症はない。ぽつんとした白い点が肌に見える。 |
面ぽう 黒にきび | 白にきびの毛穴が開いた状態。炎症はない。メラニン色素や酸化された皮脂などが黒くなり、シミや小さなほくろのように見える。 |
赤にきび | 白にきびが悪化し炎症が起きている状態。赤く腫れている。 |
化膿したにきび | 赤にきびが悪化し炎症が広がった状態。赤く腫れたところに黄色い膿が溜まる。にきびが治っても痕が残ることがある。 |
にきびの治療は、その人の肌の状態やにきびの状態によって異なります。また、一人の肌に複数の状態のにきびができることもあります。にきびができたときは早めに皮膚科を受診し、自分の肌とにきびの状態に合った適切な治療を受けることが大切です。
にきびの誘因は、ストレスや不規則な生活、睡眠不足、便秘、不適切なスキンケアなど、人によってさまざまです。
特に10代から20代の若者がにきびにかかりやすいのは、思春期に男性ホルモンの分泌※2が増加するためといわれています。にきびは命に関わる病気ではありませんが、10代から20代という多感な時期に顔にできやすいため、気にする方は多くみられます。たかが「にきび」と思って軽くみず、早めの予防・対策を取りましょう。
※2:男性ホルモンの分泌は女性にも起こります。