2015年2月3日
排尿障害とは、尿が出るときに伴うさまざまなトラブルの総称です。
症状には、蓄尿症状と排尿症状、排尿後症状があり、蓄尿症状は、突然尿意を感じてトイレに行きたくなる「尿意切迫」や、頻繁に尿意を感じる「頻尿」、尿意を感じても我慢することができず漏らしてしまう「尿失禁」などがあります。これらの多くは過活動膀胱という、何らかの理由で膀胱が過敏になることで起きる病気が原因と考えられています。
排尿症状や排尿後症状には、排尿途中で尿が途切れる「尿線途絶」、お腹に力を入れないと排尿できない「腹圧排尿」、排尿後も尿が残っている感じがする「残尿感」などの症状があります。これらは、中高年の男性に多く見られる前立腺肥大症が原因で起こる場合が大半です。前立腺肥大症は、加齢に伴い前立腺が肥大するために起こる病気です。過活動膀胱との合併症状が起こることもあります。
排尿障害の原因は、上記以外の病気や加齢による機能の低下、妊娠・出産後の骨盤底筋のゆるみ、薬の影響なども考えられます。排尿に異常を感じたら、泌尿器科などの専門医を受診するか、かかりつけ医に相談してみましょう。尿路感染症や膀胱癌、前立腺癌など、思わぬ病気が隠れていることもあります。