2011年12月17日
摂取したお酒(エタノール)は、肝臓でアルコール脱水素酵素により分解され、アセトアルデヒドが生成されます。アセトアルデヒドは、最終的に水と二酸化炭素に分解され体外に排泄されますが、肝臓での処理能力を越えた量のアセトアルデヒドが生成されると、頭痛、口渇、吐気などのいわゆる二日酔いの症状が出現します。
まず一番重要なのは、お酒の摂取量が適量を越えないようにすることです。また、前述したように肝臓の処理能力には限度がありますので、同じ量のお酒を飲むとしても、なるべくゆっくりと時間をかけて飲むことを心がけてください。おつまみを食べながら飲酒すると、エタノールの吸収を遅らせることができ、結果として二日酔いの予防となります。
脱水状態になっていることが多いので、水分を摂取することが重要です。少量ずつでも良いですから水分を摂るようにしましょう。吐気が治まってきたら消化の良い物を摂る様にしてください。
迎え酒は一時的に二日酔いの症状をまぎらわすだけで、時間の経過とともにさらに重い二日酔いの症状を引き起こす可能性が大きいので、絶対にやめましょう。
なお、二日酔いとは別に、多量の飲酒は肝機能障害を引き起こす可能性があるので、適量を守りましょう。1日の飲酒量の目安は、日本酒なら1合以下、ビールなら中びん1本以下です。また、週に2回はお酒を飲まない日、いわゆる休肝日を設けるようにしましょう。