2012年1月24日
皮膚のうるおいは、皮脂、角質細胞間物質、天然保湿因子という3つの物質によって一定に保たれています。皮脂とは、皮脂腺から分泌される「あぶら」のことで、汗などと混じりあって皮膚の表面をおおっています。角質細胞間物質は、皮膚になかで表面に近い表皮を形成する角質細胞のあいだのすきまをうめる物質で、セラミド、脂肪酸などがあります。天然保湿因子は、表皮のもっとも外側にある角質層のアミノ酸や塩類などのことです。これらの3つの物質ともに、水分を逃がさない働きがあります。
外気や室内の乾燥あるいは加齢などの要因により、これらの3つの物質が減少すると、乾燥肌が生じます。さらに乾燥肌が進行すると角質細胞がはがれてすきまができ、湿疹になります。
皮膚は体内と外界との境目であり、人間の他の器官と同様、環境の影響を受けやすいものです。皮膚の状態は自分の目でチェックできますので、日頃から注意して、寒い季節も快適に過ごしたいものです。