2012年10月10日
学校や会社で実施される健康診断は、病気の早期発見を目的に健康状態をチェックするものです。学校保健法や労働安全衛生法などで1年に1回必ず受けるように規定されており、みなさんも何度か受けたことがあると思います。
検査は多岐にわたりますが、その中でも特に重要な4つの検査項目を紹介します。
身長・体重測定 | 身長と体重を測定し、太り気味か肥満かなどを評価します。特定健康診査(特定健診)が始まり、メタボリックシンドロームの方は特定保健指導が受けられるようになりました。生活習慣を改善し、適正な体重を保つことが重要です。 |
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血中脂質検査 | コレステロールや中性脂肪といった脂質異常症の有無を評価します。LDL(悪玉)コレステロール120mg/dl以上、HDL(善玉)コレステロール40mg/dl未満、中性脂肪150mg/dl以上の場合は注意が必要です。 |
血圧測定 | 血圧を測定し、通常自覚症状のない高血圧を発見します。自覚症状がないまま高血圧を放置すると、脳血管障害などのリスクが高くなります。収縮期血圧が130mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上は要注意です。 |
血糖検査 | 血液検査により空腹時血糖を測定し、自覚症状が現れにくい糖尿病を発見します。空腹時血糖値100mg/dl以上、HbA1c5.2%以上の場合は耐糖能異常がうたがわれます。 |
検診は、特定の病気や異常を早期に発見することを目的としています。各検診とも対象年齢の方には地方自治体から補助金が出ることもあるため、受診しやすくなっています。千葉市で行っている代表的な検診を紹介します。
乳幼児健診 | 4か月児、1歳6か月児、3歳児が対象で、健診案内がご自宅に通知されます。健診費用は無料です。 |
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がん検診 | 肺がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がん、前立腺がんの検診を行っています。各検診とも対象年齢の方に、受診券シールがご自宅に郵送されます。 |
骨粗しょう症検診 | 40歳から70歳までの女性を対象に、節目検診として5年おきに検診を行っています。対象年齢の方に、受診券シールがご自宅に郵送されます。 |
肝炎ウイルス検査 | B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの感染の有無を調べるための検査です。 |
●関連ページ : 検診・健診のお知らせ
健康診断は受けた後が大切です。明らかな異常があったときはもちろん、わずかでも心配なことがあれば、かかりつけ医に相談しましょう。