2016年2月26日
心房細動は不整脈の一種です。心臓上部を占める「心房」と呼ばれる部分が不規則に震えることで、心臓が律動的な収縮運動(拍動)をできなくなった状態をいいます。
ただし、これらの症状が一切あらわれないこともあります。また、症状があらわれても少しの時間で治まることが多いため、気付かない人もいます。
大きく分けると、心臓関連の病気、その他の病気、生活習慣の3つがあります。
心房細動そのものはすぐに命に関わることはありませんが、それが原因となって脳梗塞や心不全を併発することがあります。
心房細動が原因で起きる脳梗塞を「心原性脳梗塞」といいます。心房細動になると心房内に血栓ができやすくなり、この血栓が脳に運ばれ血管が詰まると脳梗塞となります。心原性脳梗塞は、他の脳梗塞に比べ広範囲で脳にダメージを与えることが多いため、命の危険があることはもちろんですが、重い後遺症を残す可能性が高くなります。
心原性脳梗塞を予防するためにも、心房細動の症状があらわれたら、すぐに検査を受けましょう。症状が出ても、大したことがないと放置しておくと、慢性化する恐れがあります。心房細動が慢性化すると血栓ができる可能性が高くなり、結果、脳梗塞が起きる危険がとても高くなります。自覚症状がなかったり、気付かなかったりすることもあるので、気になる方は定期的に検査を受けるようにしましょう。