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今月の健康コラム

脳梗塞の危険がある「心房細動」

2016年2月26日

突然心臓がドキドキしたり、胸が締め付けられるような症状があれば、それは「心房細動」かもしれません。心房細動はすぐに命に関わることはありませんが、これが原因で重い脳梗塞を併発する危険があり、注意が必要です。

心房細動とは

心房細動は不整脈の一種です。心臓上部を占める「心房」と呼ばれる部分が不規則に震えることで、心臓が律動的な収縮運動(拍動)をできなくなった状態をいいます。

● 主な症状

  • 脈が不規則になる
  • 胸が痛かったり苦しかったりする
  • めまいがする
  • 心臓がドキドキする
  • 息切れがする
  • 疲れやすくなる など

ただし、これらの症状が一切あらわれないこともあります。また、症状があらわれても少しの時間で治まることが多いため、気付かない人もいます。

● 原因

大きく分けると、心臓関連の病気、その他の病気、生活習慣の3つがあります。

  • 心臓関連の病気 … 高血圧、心不全、狭心症、弁膜症、心筋梗塞
  • その他の病気   … 糖尿病、甲状腺機能亢進症
  • 生活習慣       … ストレス、過度な飲酒、喫煙、過労、睡眠不足、加齢、肥満

心房細動そのものはすぐに命に関わることはありませんが、それが原因となって脳梗塞や心不全を併発することがあります。

心原性脳梗塞の危険と予防について

心房細動が原因で起きる脳梗塞を「心原性脳梗塞」といいます。心房細動になると心房内に血栓ができやすくなり、この血栓が脳に運ばれ血管が詰まると脳梗塞となります。心原性脳梗塞は、他の脳梗塞に比べ広範囲で脳にダメージを与えることが多いため、命の危険があることはもちろんですが、重い後遺症を残す可能性が高くなります。

心原性脳梗塞を予防するためにも、心房細動の症状があらわれたら、すぐに検査を受けましょう。症状が出ても、大したことがないと放置しておくと、慢性化する恐れがあります。心房細動が慢性化すると血栓ができる可能性が高くなり、結果、脳梗塞が起きる危険がとても高くなります。自覚症状がなかったり、気付かなかったりすることもあるので、気になる方は定期的に検査を受けるようにしましょう。

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