2019年1月15日
十二指腸潰瘍を発症すると食後より空腹時や夜間にみぞおちに痛みを感じるようになります。他の症状として吐き気、嘔吐、胸やけ、腹部膨満感、背部痛などがあります。潰瘍から出血すると吐血、下血することもあります。
日本においては十二指腸潰瘍の90%以上がピロリ菌によって引きおこされるといわれています。関節痛などの治療に使われNSAIDs(非ステロイド消炎鎮痛剤)が関与している場合もあります。他の原因としては香辛料、アルコール、カフェインの過剰摂取、喫煙、過度のストレスが上げられます。
十二指腸潰瘍の診断はバリウム検査、内視鏡検査により行います。基本的な治療はピロリ菌の除菌と抗潰瘍薬の投与です。潰瘍から出血がある場合は内視鏡的に止血を行います。抗潰瘍薬の進歩により以前と比べ減っていますが、出血が止まらない、穿孔した、狭窄をおこしたなどの場合は手術の適応となります。
十二指腸粘膜に刺激となるカフェイン、アルコール、香辛料などを過剰に摂取しないようにしましょう。ストレスをためないようにして下さい。また喫煙者は禁煙しましょう。ピロリ菌の感染が確認されたらただちに除菌しましょう。
十二指腸潰瘍を疑ったら放置せずかかりつけ医に相談しましょう。