2021年9月10日
つわりは、妊娠5週目ごろから起こる食欲不振、吐き気、嘔吐などの消化器系の異常で、全妊婦の50~80%にみられます。また重症化して脱水症状などを引き起こした状態を妊娠悪阻といいます。
つわりを起こす環境や食べ物は、人によって異なります。無理に栄養を取ろうとせず、食べられるものから摂取していくことが大切です。
つわりとは、妊娠初期に最も多く表れる吐き気や嘔吐などの症状をいいます。妊娠12~16週目ごろに自然に消えていきますが、後期に再発することもあります。
人によって異なりますが、1日のうちに症状がもっとも強く出る時間帯は、朝とされています。強い吐き気や激しい嘔吐がみられる場合を妊娠悪阻といい、脱水症状や体重減少につながる可能性があります。
つわりの原因は、妊娠によって起こるホルモンバランスの変化や、ホルモンによって脳の嘔吐中枢が刺激されること、そのほかビタミン不足などが考えられます。
つわりの主な症状は、吐き気、不快感、嘔吐などで、症状の程度には個人差があります。またこれらの症状によって、口の渇きや皮膚の乾燥、倦怠感などが表れることがあります。
つわりが起こった際には、無理をせず、食べられるものだけを少量ずつ食べるなど、自分にあった方法でカロリーと水分を確保することが大切です。また、妊娠初期に大切な葉酸などの栄養素は、サプリを活用して摂取するのもおすすめです。
経口摂取が困難な妊娠悪阻の場合は、点滴によって栄養補給をします。
つわりによる胎児への影響はほとんどないとされていますが、妊娠前と比べて体重が5%以上減少している場合は、医療機関を受診しましょう。