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今月の健康コラム

原因はさまざま「口内炎」

2021年12月13日

口内炎は口の粘膜の炎症です。免疫力の低下、ビタミン不足、傷など様々な原因によって発症し、口の中に痛みや腫れなどの症状がみられます。自然に治るものがほとんどですが、治りにくかったり症状が重い場合には、全身疾患の一症状の可能性があるため注意が必要です。

口内炎とは

 口内炎は舌や歯茎、唇や頬の内側など口の粘膜に起きる炎症性疾患です。発症すると痛みや腫れによって、食事や会話がしにくくなります。

 自然治癒することがほとんどですが、炎症が長引いたり症状が重い場合には、重篤な疾患の可能性があります。口内炎が症状として表れる病気には、ベーチェット病やクローン病、潰瘍性大腸炎などがあります。

口内炎の原因

 口内炎は発症する原因によっていくつかの種類に分けられます。以下は口内炎の主な種類です。

  • アフタ性口内炎
    最もよく見られる口内炎です。詳細な原因は分かっていませんが、精神的ストレスやビタミン不足などが関係しているといわれています。数ミリ程度の大きさで表面は白くくぼみ、縁は赤く腫れているような状態です。
  • カタル性口内炎
    歯の被せものや矯正器具が粘膜に擦れてできた傷や、やけどなどの外傷に細菌が繁殖することでできます。
  • ウイルス性口内炎
    ウイルスの感染によって起こる口内炎です。免疫力の弱い子どもがなりやすいとされています。原因となるウイルスはヘルペスウイルスや、ヘルパンギーナを引き起こすコクサッキーウイルス、手足口病を引き起こすエンテロウイルスなどがあります。
  • 真菌による口内炎
    常在菌の一つであるカンジダが免疫力の低下などで増殖し、口内炎を引き起こします。舌の表面が菌の繁殖で白くなることが多いとされています。

口内炎の予防法

 口内炎を防ぐためには定期的に歯科を受診するなどし、口の中を清潔に保つことが大切です。バランスの良い食事を心がけ、抵抗力を高めるように意識しましょう。また1週間ほどで自然治癒することがほとんどですが、小さいお子さんが発症した場合や大人でもなかなか治らない場合には、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

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