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今月の健康コラム

寒暖差のある日に起こりやすい「しもやけ(凍瘡)」

2022年1月17日

寒さで血行が悪くなることによって、手足の指先など体の末梢部分にかゆみや腫れなどの炎症が表れる病気を「しもやけ(凍瘡)」といいます。
一日のうちで寒暖差が大きい時期は、特に発症しやすいとされています。保湿やマッサージなどで予防することが大切です。

しもやけ(凍瘡)とは

 私たちの体は、気温によって血管を収縮したり拡張したりして、体温を調節しています。温度差の刺激によってこの機能が繰り返されると、血液の循環に障害が起こり、かゆみや腫れといった症状が表れる場合があります。これをしもやけといい、特に手足の指先や耳、頬など冷えやすく血行が悪くなりやすい末梢の部分でよくみられます。

 一日の気温差が大きい時期に発症しやすいとされています。同じように寒気にあたっても、しもやけになりやすい人となりにくい人がいるため、遺伝的な要因も関係していると考えられています。

 発症後、1~3週間ほどで治る場合がほとんどです。

しもやけの症状

 主な症状は赤みを伴う腫れやかゆみ、熱感などです。ひどくなると出血や水疱がみられる場合もあります。またしもやけは症状によって、2種類に分類できます。

  • 多形(滲出性)紅斑型 『たけい(しんしゅつせい)こうはんがた』
    赤い発疹や水疱、しこりなどが表れます。大人によくみられる症状です。
  • 樽柿型 『たるがきがた』
    手足全体が赤くなり、樽柿のように腫れます。子どもによくみられる症状です。

しもやけの治療法

 治療には、血行障害を改善するための塗り薬や飲み薬などが用いられます。また、かゆみや腫れが強い場合は、ステロイドを含む軟膏を使用することがあります。

 予防のためには冷たいものに素手で触らない、外出時は保温出来る手袋や靴下を着用したり、保湿やマッサージを行うことが大切です。また皮膚を濡れた状態で放置すると、乾く過程で急激に皮膚の温度が下がってしもやけになりやすいため注意が必要です。

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